NHKスペシャル2030(No.2)

NHKスペシャル2030のナレーションを要約しました。心に留めたい内容でしたのでUPしました。問題がありましたら削除します。



NHKスペシャル2030 今こそ、環境問題と向き合おう。

第2回 飽食の悪夢 水・食糧クライシス  2021年2月7日放送


・食糧資源は浪費されている。日本で捨てられている食品を世界に分配すれば2億人近くの飢餓を解消できる。

・豊かさを過剰に求める食糧システムが大地に負荷をかけている。2050年に人口 100億となる。食糧資源の偏りが紛争の連鎖を呼ぶ。食糧システムは温暖化、安全保障、私たちの健康と根源的につながっている。2030年までに持続可能なシステムに転換させなければ手遅れになってしまう。飢餓の拡大が社会の不安定化を招き大量の難民が発生する。飽食が食糧システムを崩壊させる。8億の人々が現在飢餓状態です。日本の食品ロスは年間612万トン。

・南アフリカは何回も干ばつの被害を受けている。ワイン輸出のビジネスを維持するために、干ばつ用の水を確保。企業は水確保に最大限の投資をしている。一方スラム街では深刻な水不足になっている。ワイン1本に652リットルの水が必要。1本のワインを飲むたびに南アフリカのスラム街の人々が2週間をかけて使う水を使う事になる。日本に輸入されるバーチャルウォーターは年間80兆リットル=日本国内の年間使用水量とほぼ同じ。

・1960年代の緑の革命で食糧の生産体制の変革が始まった。単一品種、大規模生産により、化学肥料、農薬を大量投下して、世界の食糧輸出の80%を20か国ほどが独占するようになった。

・大規模農園の拡大で小規模農家が農地を奪われる事態になった。追い出された人々は森林伐採をして生活を維持した。

・世界で生産される食糧の3分の1が価格調整などで廃棄され、それがまた過剰な生産につながる。

・大規模な農業が効率的と考えてきたが、大きな壁にぶつかった。

・①既存農地で持続可能な方法で生産を高めていく。②現在の食糧システムは森林破壊の最大の原因となっている。生態系や熱帯雨林を守っていく必要がある。③食糧需要を減らす為に、食品ロスや廃棄物を減らし、食生活を変える。④劣化した農地を回復し、自然を取り戻す必要がある。

・食糧問題も2030年が分岐点になっていた。2021年からの10年で食糧資源の偏りを解消し、飢餓を解決しなければ地球は人類を養う限界を超える。先進国の人達が食糧資源を奪い続けたのが原因です。脆弱な食糧システムに地球温暖化が重なれば回復は益々困難になって行く。

・フードショックのシュミレーションによると、地球温暖化が進むと、数か国の穀倉地帯が同時に不作に陥る可能性が高まる。食糧の不安が世界に広まって、一か所の混乱が連鎖して、各国に食糧輸出停止が連鎖する。結果、暴動が起こる可能性が高まる。脆弱な食糧システムの中で、世界の食料の10%から15%が失われるだけで、はるかに大きな社会的混乱を引き起こす。

・例として国家経済の破綻で通貨が下落し、食糧自給率40%の国が食糧価格の高騰に歯止めがかからなくなった。市民の食事は穀物と野菜だけ、肉はない。スーパーは食品にあふれているが、食品は3倍になっている。結果普通の市民が食糧支援に頼ることになった。社会不安は極限に高まった。

・先進国の豊かな人の無関心が混乱に拍車をかける。放置すれば食糧システムが崩壊する。現在は限界点に近づいている。

・持続可能なシステムとは。プラネタリーダイエットと言うシステムへの転換例。先進国が食糧の浪費をやめて、生産や流通の仕組みを改革する。以下のような健康に配慮した食事を提唱する。半分は野菜、牛や豚は週に98g、鶏肉は週に203g、肉を7~8割削減する。タンパク質は豆類やナッツからの摂取を勧める。肉を生産するための穀物は貧困層に回し、食糧システムの偏りを解消する。

・改革のカギは、肉の消費の削減です。大豆などから作る人口肉が注目を集める。水の使用量は87%削減、温室効果ガスは89%削減と言う。日本でも人口肉が注目を集める。

・国連は農業人口の大半を占める小規模農家に持続可能な農業を提案。農薬や化学肥料で荒廃した農地を森林からヒントを得た不耕起栽培で回復させる。下草をはやしたままにして、水の蒸発を防ぐ。作物を30%以上増産出来る。労働時間を45%削減できる。自給自足できる小規模農家が増え、農作物を市場にもだせる。

・食品ロス対策では、廃棄されそうな食品を回収して貧困層に配る。そのような活動をする若者が増えた。

・食生活を変え、肉食を控え、食品ロスと廃棄物を削減できれば、現状でも世界で  6億ヘクタール(インドの2倍の土地)を食糧生産の為に無理に使わなくても済む。

・たとえ明日絶滅しようとも、私はリンゴの木を植える。そうありたい。

・知らなかった。足元にある食の成り立ち。だけど何も出来ない訳ではない。



第3回は プラスチック汚染の脅威  2月26日(日)21:00

豊滝自然農園

とよたき自然農園 美味しいお芋は無肥料、農薬不使用、自然農法で出来ています。  良い言霊と 素敵な景色と 心地よい癒しと 昼寝が 好きです。

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