とよたき自然農園
2010年4月27日 開墾前の非農地部分
背丈ほどの笹ヤブの中、農地に戻せるのか、との思いでいっぱいでした。
2010年5月15日 当時、開墾が許されなかった農地部分
2010年6月7日 井戸掘り
まず、水を確保と思った次第です。水道と言う選択もあったのですが、必要な投資でした。
2010年5月15日 バックホーにスケルトンバケット
開墾は初めてなので、重機屋さんと相談しながらです。
ロータリーが浮き上がる程の石を除くには、専用の石取り機も必要です。
2010年5月10日 開墾開始
伐根、石取り、暗渠工事、明渠工事、、、、、。
数年かかって、ロータリーがスムーズに入るようになりました。
畑の今
2009年 長年、耕作地を探し、勾配の急な土地を購入しようとしていたところ、景色の良い農地(耕作放棄地)を紹介される。購入して、非農地部分を登記、農地部分は未登記となる。
2010年 重機で非農地部分を開墾して耕作を開始する。トラクターが埋まる。じゃが芋にそうか病が発生する。
2011年 暗渠排水管および明渠を敷設する。しかし充分な排水が出来ず。じゃが芋超不作となる。12月に種用じゃが芋を購入する。農業委員会と相談して、農地部分の耕作の可能性をさぐる。
2012年 5月農業者となる。農業生産法人を設立して、農地部分を登記する。重機で開墾と石取りを開始する。西側に長い石の壁が出来る。林部分の伐採許可がでる。林部分も農地となる。水田跡を広い一枚畑に改造する。
2013年 暗渠排水管をチップで包んで大規模に敷設する。明渠には300mm程の暗渠管を埋設して埋め戻し、農地とする。
2014年 農地に残っていた肥料分が少しずつ抜けて行き、作柄が安定しだす。虫食い、病気も減少傾向になる。
2015年 慣行農法の隣の農地(果樹)1haを購入する。重機で果樹を倒し伐根し石取りをしてトラクターで何度も起こす。豆類を播種するが、雑草の勢いが強く、畑は雑草に覆われる。ハンマーナイフモアで背丈ほどの雑草を刈りとる。雑草の中でも豆は生き残って収穫出来る事がわかった。少し残してあった果樹は農薬を使わなかった為、青虫が大量発生、葉っぱが無くなり丸裸になる。しかしそれでも生き残り、秋には葉っぱが少しだけ確認できた。この果樹は今も元気に実をつけています。
2016年 50m弱のビニールハウスを建てる。傾斜があったのでトマトと胡瓜を栽培する。去年購入した農地にはじゃが芋、豆、トウモロコシを播種し、草の管理を徹底する。この農地はこの後、肥料分を抜きながら、弊社の主たる畑となりました。
2021年 今年就農12年目。楽しく、忙しく、癒されています。
弊社は自然農法で耕作しています。最近はたくさんとれますし、野菜はおいしいです。作柄が安定するのに10年かかりましたが、短縮は可能と思います。基本は私一人で、師匠が週3~4日来てくれます。機器等を多用して、出来るだけ時間の節約をしていますが、なかなか追いつきません。体力の限界を感じながら、お客様のありがとうに癒されています。
最近出会った若い人達は才能豊かで、お会いできてとても嬉しいです。そんな農家さんやレストランさんが、ここには沢山いらっしゃいます。身近な人々、それと畑や作物に、素敵な何かを感じられるのは幸せです。
チョッピリ幸せを感じながら作ったお野菜が、美味しくなって皆様に届きますように。
2020年6月1日トウモロコシの作付け 水やり
何回か発芽に失敗して、最初だけは「水やり」と考えるようになりました。
この後パオパオをかけると、保温、鳥害対策になります。
美味しさが伝わりますように
疲れたときや、辛いときに、ゆったりとした時間の中で、自然のお野菜を召し上がってみて下さい。もしかしたら、体の中から、あなたをサポートするかもしれません。
やさしい気持ちで育てた野菜です。やさしい気持ちが、伝わるかもしれません。
長年無肥料と言うきびしい環境で育った野菜たちは、自らの力で強く育って、その野菜ならではの美味しさへ、、、、あなたに、そんな美味しさが伝わりますように。
2020年4月17日 じゃが芋の作付け 種芋を踏んだ様子
じゃが芋を並べた後、1個ずつ踏んで埋めて、種芋を適切な深さに埋めてから、土かけをします。
自然農法
自然農法との出会いは、浄霊とのご縁があって、自然の畑をお手伝いしたのが始まりでした。
何か心魅かれるものがあって、これは良いと思った記憶があります。本当に確信などは無かったと思います。自然の畑を続けて行くうちに、とっても順調に行った、切りの良い所で時間になった、雨が降っても他に仕事があった、作業が遅れた時に助けが来てくれた等と不思議な体験がありました。これは最初、こじつけだ、とも思いました(笑)。証明できないですが、こんな毎日が続いて行くと、心が暖かくなります。
精一杯の毎日が続きますが精一杯に動ける自分がいて、焦っているけど振り返ると順調で、感謝だなって自然に思えます。こんな幸せを感じる時は人にやさしくなれます。そんなに自信は無いけれど、いつまでも続いて欲しいって思います。
自然農法は、
耕作者の良い想念と愛情と感謝の心
プラス言霊の力
土の肥毒を抜く事
種の肥毒を抜く事
作物を作り続ける事
連作をする事
自家採取をする事
無肥料、農薬不使用で栽培する事
など、他にフローチャート風にまとめていますが、別の機会に書きます。
2021年で就農12年目、ずっと同じ考え方でやってきました。10年目くらいから作柄が変わって来ています。病気や虫に食べられる事が少なくなり、収量が増えて、美味しくなってきました。安心感は最高レベルです。
心が疲れている時、体が疲れている時、癒されたい時は、あったかいご飯と味噌汁、美味しい野菜と、ゆったりした時間が流れる空間があれば、やさしい心になって、素敵なひと時が出来上がる、そんな気がします。やさしい心はやさしい心の人を呼び寄せます。自然農法は、そんなお手伝いが出来るのではないかと感じます。
いま、地球環境の向かう方向は皆様が心配する通りですし、気候が変わり、風水害の増加は顕著です。世界の経済活動も、資本主義はこのままでいいのかと言われています。人間の体も同じように、沢山の添加物、化学合成物、なんとお薬までもが、体に溜まりに溜まって、何時まで健康でいられるのかな、などと考えてしまいます。
天国的な世の中にしていかなければ、もう長くは続かない気がしました。心も体も社会もです。弊社は本当に小さな存在ですが、自然の作物にそんな天国的な力があると思いたい。少しでもお役に立ちたいと思っています。
気持ちの良い方々にお会いすると、心が喜び、そして胸がいっぱいになります。自然農法はそう言う事にもつながっています。世の中の皆様が幸せで、健康で、思いやりにあふれますように。人を幸せにする事を皆様と一緒にやって行きたいと思っています。
なかなか至りませんが、自然農法を続けていきます。宜しくお願い申し上げます。
2020年10月5日 大豆の島立てのようす
大豆の乾燥はニオ積みよりも島立てが良い感じです。
安心安全で美味しい野菜が出来るまで
「耕作者の愛情」と「ありがとう」
「無肥料・農薬不使用」と「野菜の活性化」
「野菜が喜ぶ・土が喜ぶ」と「種のパワー・土のパワー」
人が作物を育てる?、、、、なんか違う気がして、
人はやさしく手を添えるだけなのかな?
2020年4月19日 じゃが芋の作付け 種芋を置いた様子
この後1個ずつ「ありがとう」と言いながら踏んで行きます。
その日のうちに、土かけを80%の高さまでしています。