NHKスペシャル2030(No.3)
NHKスペシャル2030のナレーションを要約しました。心に留めたい内容でしたのでUPしました。問題がありましたら削除します。
NHKスペシャル2030 今こそ、環境問題と向き合おう。
第3回 プラスチック汚染の脅威 2月26日(日)放送
・海鳥の口からピンセットで取り出すプラスチックの破片が多数出てくる。死んだ海鳥の胃に体重の1割ものプラスチック破片が入っている事もある。
・プラスチックを餌と間違えて食べ続け、栄養が取れなくて育たなく、死んでいく。
・便利な暮らしと引き換えに、大量のプラスチックを使い捨てにしている。
・プラスチックはどこまでも細かく砕け、海から大気まで、地球のあらゆる場所に広がっている。
・大量消費社会がもたらす、プラスチック汚染。大量消費社会が限界を迎えている。プラスチックが未来を一変させるようになって来た。
・2030年ころに限界に達するのは、資源の大量消費+人口爆発+食糧問題+加速する温暖化等です。あくなき人間の活動は地球の運命を左右するまでになって来た。
・プラスチックが胎盤組織に入り込んでいる。気づいたときにはもう影響を受けている恐怖がある。
・使い捨てからの脱却が必要です。脱却の成否が未来のカギを握る。もう時間がありません。
・マレーシア北部にて。プラスチックリサイクル工場が輸入した廃プラスチックに放火して安上がりに処理されているようだ。→肺の病気+気管支炎+咳が15%増加している。→立ち上がる市民たち→改善へ向かっている。しかし今度は不法投棄が増えている。
・プラスチックの使い道は 容器包装36% 建築資材16% 繊維14%
・リサイクルは全体の9%程度。 焼却は12%程度だが、燃やすと大量の二酸化炭素が出るので増やせない。残りの8割は埋め立て等のゴミとして処理されている。
・不法投棄など野ざらしのプラスチックが海へ流れ出している。海へは消費量の1割、3000万トン/年が捨てられ。地球全体へ拡散している。
・マイクロプラスチック(5mm以下の破片)を魚や貝が誤飲すると、栄養にならない異物である為、魚や貝は成長できず、結果として繁殖にも影響する。プラスチックが1000mg/㎥以上の濃度だと生態系に影響が出ると言われている。現状のままだと、そのエリアが2050年には3.2倍に増える。魚の生息エリアと重なるので、生態系が先細る。食物連鎖ですべての生き物に影響する。
・人間への影響を研究中。 まずプラスチックの添加剤(紫外線吸収剤、臭素系難燃剤、酸化防止剤)が問題となる。添加剤が食物連鎖の上位の生き物は10倍に濃縮していく。知能指数が低くなると言う研究発表もある。
・影響は数十年あるいは世代を超えて出てくる。
・プラスチックのスープのような海になるかもしれない。2030年には海のプラスチックは今の3倍の9000万トンになる。使い捨てのプラスチック大幅削減が必要不可欠です。多くの人はプラスチック汚染の深刻さに気付いていない。
・新たなリスクとしてナノプラスチック(1マイクロメーター以下)が問題視されている。あまりに小さくて良く分かっていない。細菌と同じ大きさ、ウィルスと同じ大きさのプラスチックが存在する。
・細菌並みの大きさのプラスチックになると体から排出されず、小腸を通じて血液の中に入る。細胞膜をすり抜けて蓄積される。
・ナノプラスチックが蓄積される場所は胎盤もある。胎盤の外側の層に取り込まれていた。赤ちゃんに栄養が届かない可能性がある。
・大気中に大量のプラスチックがある。樹氷の中に大量のマイクロプラスチックがある。
・プラスチックは分解しない。人間への影響はまだ分かっていない。
・バリ島での活動では、バイバイプラスチックバッグ(レジ袋の禁止を求める活動)が有名です。皆が今日から簡単に進められるレジ袋禁止から始めて行こうと言う活動です。そして意識変化につながって、プラスチック全体の削減につなげたい。
・インドネシアでは3人に一人が水筒を持ち歩き。4人に一人はマイフォーク、マイスプーンを持参するようになった。
・子供は世界の25%だとしても、未来の全てなのです。私たちの行動と共にもう始まっていると言う事です。
・世界中で消費者の買い物の意識も変わって来た。ファッション業界でも進化するリサイクルの活動。再生ナイロンを大量生産出来るようになって来た。繊維はプラスチックの14%を占める。
・容器包装は36%を占める。容器包装の削減へ花王とライオンが共同で活動を始めた。プラスチック容器を回収して、再利用し新たな容器を開発する。容器が循環する仕組みを目指している。リサイクルが商品の販売の標準となる事を目指している。他のメーカーも必然的に参入してくる事になる。
・ゴミそのものを出さない取り組みとして、リサイクルではない方法を考えている人たちがいる。ゴミと言う概念をなくす考え方です。
・LOOPと言う取り組みです。商品を買うと、専用バックに共同開発された共同容器に収納された商品が届く。洗って使える耐久性のある容器は、配達員によって回収され、洗浄、中身を充填、また消費者へと循環される。
・「使い捨てない」が浸透していく事が大切です。持続可能な方法へ進む。
・2040年までに、可能な限りリサイクルをしてもプラスチック消費量の45%削減にとどまる。78%減らせる可能性がある。それはマイボトル、マイバッグで使い捨てプラスチックを減らす事。プラスチックの管理を徹底して川や海への流出を防ぐ事。地球の資源を循環するシステムを作る事で達成される。
・実現のカギを握るのは私たち一人一人です。
・もう時間が無いのです。ずっと前から残り時間は少ないのです。小さな一歩はすぐに周りに広がります。考えを変えましょう。
・私たちは未来を決める大切な10年を生きています。
・温暖化が暴走を始めて止まらなくなる世界。水と食料の極端な偏りが起こす混乱と破滅の世界。大量の使い捨てがもたらす悲劇の世界。これは私たちが、今の暮らしを続けて行った先に待っている世界なのです。
・未来の人に誇れる生き方が出来るだろうか。
・2030年まであと10年。
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